−情緒−   積み上げるには果てしなく、捨て去るのは一瞬・・・そんな価値が生み出す‘味わい’

讃岐の裏通りに入るとまだ残る、かつての宿場町の風情です。

残すべき・・・と気付く住民たちの粋な計らいであろう黄色の演出に救われました。



昼過ぎより空を覆いはじめる分厚い雲・・・



そのすべてを削ぎ落としたかのような丸裸の草や木が、皮肉にもそのあまり見られたくないであろう寒々とした輪郭をかえって際立たせてしまう、そんなグレーの空でした。





人生、山あり谷あり・・・万物流転の法則は、そんな日本らしい表現で親しまれています。何事も、山があり谷がないといけない・・・この普遍の真理は、代々その日本人の精神世界において受け継がれ、今もなお生活のあらゆるシーンにおいて格言として存在する‘古き良きもの’です。

降り出した雨・・・この季節にしてはまとまった降り方を見せています。暗くなって帰社すると、工場にある模擬屋根にふと目が及びました。何事も、山があり谷がないといけない・・・そんな格言そのままの姿をもって、その瓦としての本質にある機能美をまさしく見せていました。



「山」に降った雨が、「谷」を流れていきます。



これが悠久の歴史において、ここ日本においてまさしく日本らしさを示してきた和瓦の‘働く’姿です。

これ以上も以下もない、シンプルかつ最高のパフォーマンスなのです☆



瓦(屋根材)とは、この雨風から建物を守るということが大前提なのです。山も谷もない瓦(屋根材)で、さてこの流れを作ることが出来るのでしょうか・・・?この本質も知らないものが、単なるポピュリズムによる薄っぺらいデザイン建築を、まさしく時代が求めるものであると、ある種錯覚にも似た仕事を残し、この日本の景観どころか文化も破壊しています。子供でも分かります・・・この谷を流れる雨の意味を。こういうシンプルかつ揺るぎない自信を、もっとこの業界として発信していかないと・・・。エンドユーザーに、文化云々も含めて、伝えることはまだまだありそうですね。

それはごくごく当たり前のように、何気ない日常にこそ存在すると思える瓦人です。

皆さんも是非、雨の日の屋根を見上げてみてください。

そこに山と谷はありますか?

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う〜ん、トップ10の壁は厚いですね〜。一桁にあがれない瓦人です(笑)